Mac Pro 2009を改造してみた:Wi-Fiカード交換編

こんにちは。

前回に続き、Mac Pro Early 2009(以下Mac Pro E2009)の延命改造の記録です。
最終回は、Wi-Fiの交換です。

Mojave対応のWi-Fiカードを入手

Mojave対応のWi-Fiカードを新規購入


デスクトップの機種にWi-Fiっている?
そう思う方もいらっしゃるかと思います。

このMac Pro E2009も、1年ほど前までLANケーブルを接続して運用しておりました。

ですが、2019年6月、以下の理由でWi-Fiカードを購入し、有線と無線のハイブリッド接続としました。

有線・無線LAN、ハイブリッド接続にした理由

  • スマホからテザリングして通信した方が、何倍も速いため
    • 提供されている固定回線の速度が10Mbps以下
    • 全戸共有する回線で、著しく遅くなることもある
  • 自宅内の機器とも通信するため
    • 例えるなら、有線LANは社内INTRAネット、無線LANは社外ネット接続
  • Siriと位置情報が使えるため
    • Wi-Fiがあると機能する
    • Siriは天気やタイマー、位置情報は情報取得やルート探索に
  • 将来退役した時も、電源と電波が入ればどこでも使えるようにするため
    • 置き場所を自由にしたいのと、部品がある今のうちに入手しておきたい


ところが、当時取り付けたWi-Fiカードがmac OS Mojaveでは動かない。

そこで、Wi-Fiを交換せずに済む方法はないのかを調べました。

結果、ソースコードを書き換えると動作する事例が複数あったので、マネしてみましたが失敗。下手に書き換えてシステムを壊すリスクもあったので…


ドンとお金で解決しました!


スペック比較


まだ買って1年に満たない既存のWi-Fiカードは、早くもゴミとなりました。


Wi-Fiカードの交換

簡単に取り外せます


スマイルマークの箇所が既存のWi-Fiカードです
極小のアンテナケーブルの接続が難しい


右の純正品はプレートで隠してかっこいいですね


取り付けました。基盤が緑なのでちょっと目立ちます


Mojaveで無事に認識


当初はWi-Fiカードを交換せずにソースコードを書き換えていたため、新しいカードに交換しても全く認識しませんでした。一瞬ヒヤっとしましたが、改めてMojaveをクリーンインストールして解決。やはり素人がコード書き換えするのは危険ですね。

素直に買いましょう。

誕生、シン・Mac Pro E2009 

ついに完成しました!

Mac Pro E2009は、2009年3月に発売以来、公式には2015年9月リリースのMac OS X 10.11 El Capitanが最後のサポートOSとなります。今回の改造で、2倍以上の性能向上に加え、サポート中のOSやアプリにもアップグレードできました。

10年経過しても、今なお実用的に使えるこのMacは、数多くあるシリーズの中でも傑作品と言えます。

デザイン面で見ると、2019年に発売された最新のMac Proは、ゴミ箱と揶揄された前世代から大きく変更され、私が使っている世代のデザインに戻しました。気になる方はこちら

最近のMacは、使い捨て前提の設計が多いのでエコじゃないと思うんですよね。加えて、改造すら困難なので、完全にアップルだけが儲かる仕組み。


これまでに費やした日数とお金

期間:23日間 ※初回パーツ購入から完成までの日数 
費用:実質76,000円 ※ポイント還元加味

グラフの各項目は、パーツとその交換に必要な備品の費用も含みます。数値は省略。

お金も時間もかかりましたが、この投資で新しいMacを買ったと思えば、お安いものです。

おかげでとても快適になりました。

これまではiPhoneやiPad Proで360°写真や360°動画の管理・編集をしてきましたが、全てMac Proに移行しました。

快適になると、YouTubeも始めたくなりますね。制限が外れたことで、いろいろ挑戦してみようと思います。



最後に

Mac Pro E2009は、発売から10年以上経過する製品ですので、今後パーツの入手がますます困難になるかと思います。一方で、お値段が当時と比べてかなり安くなっており、買い時でもあります。パーツさえ入手できれば、作業難易度は低いのでオススメです。


これまでの10年、これからの10年。


大事に使い続けていきます!

天板にコルクボードを載せてみました
スマホなど小物を雑に置いても傷がつかなくていい感じです



以上、5回にわたる改造記録を終えます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!