Mac Pro 2009を改造してみた:ビデオカード交換編

こんにちは。

前回に続き、Mac Pro Early 2009(以下Mac Pro E2009)の延命改造の記録です。
第4回は、macOS Mojaveを快適に使うために、ビデオカードを交換します。


 Mac Pro E2009に内蔵できる最強のビデオカード

購入したビデオカードは、Mac Pro E2009に工作抜きで内蔵できる最強のカード、Radeon RX 580です。 Windows向けの製品ですが、Apple公認のビデオカードです。

キャンペーンを活用し、実質2万円未満で新品を入手

電源の工作をすることで、さらに高性能なビデオカードも搭載できるそうですが、素人の私には荷が重くてハイリスクなのと、現時点ではMojaveの正常動作が目的なのでスルー。


電気ケーブルを加工すれば、RX580を越えるビデオカードも搭載可

スペック比較

  • NVIDIA Quadro 4000   詳細はこちら(公式サイトの製品ページが閉鎖…)
    • メモリ:2GB
    • 最大消費電力:142W
    • Mojaveサポート:なし
  • Radeon RX 580   詳細はこちら
    • メモリ:8GB
    • 最大消費電力:225W
    • Mojaveサポート:あり   ※eGPU対象、詳細はこちら

ビデオカードを交換

Mac Pro E2009歴代のビデオカードを並べてみました
左:Radeon RX 580、中:NVIDIA Quadro 4000、右:NVIDIA GeForce GT 120


RX 580は他と比べて2倍の高さ、新たにHDMIが2つ
上:NVIDIA GeForce GT 120
、中:NVIDIA Quadro 4000、下:Radeon RX 580


ビデオカードと電源ケーブルを取り外します

トラブル発生

今回の改造で2度目のトラブルです。※初回トラブルはCPU交換編を参照

電源ケーブルが挿さらないんです。

交換前のビデオカードのケーブルと比較して初めて気付きました。
同じ6ピンケーブルでも大小あることを…。

6ピンであるのは確かだが、サイズが違う…

終了です。

速攻でゴミとなったこの電源ケーブルは、前日にヨドバシエクストリームで注文し、送料無料でスピード配達だったので感激していたのですが、一気に冷めました。

仕方なく買い直しです。

調べてみると、6ピンではなく、ミニ6ピンのケーブルが必要とのことです。
で、そのケーブルの選択肢が限られているんですよね。

もともとは店頭でビデオカードと同時にケーブルも買おうとしたのですが、取り扱い無し。電源ケーブルだけ他の店で買おうと、何店か行きましたが販売無し。

で、ネットで購入したら間違えてしまったというオチです。

改めてミニ6ピンのケーブルをネットで探したところ、ヨドバシは取り扱い無し、楽天ヤフーは送料別で割高、結局最安のAmazonで買い直しました。


改めてビデオカードを交換

電源ケーブルが届いたので、早速取り付けます。

ミニ6ピン×2→8ピンケーブル(左)とミニ6ピン→8ピンケーブル(右)


新しいビデオカードの消費電力が高いため、2ヶ所から電力供給


カードがうまく接続ができず、パネルが干渉していると思って外しちゃいました
実際に干渉して、筐体内部にキズが…


ビデオカードを取り外したついでに、ボタン電池も初めて交換しました


試行錯誤の末、無事に装着。結局、取り外したパネルは元に戻しました
カードサイズが大きく、ほんとギリギリのサイズ


太くて長いケーブルによって見栄えが悪くなりました
ファンのすぐ横に2本のケーブルが大きく出る為、エアフローも悪化

Mojaveで起動成功

起動はできました。

が、起動時にアップルマークが出ません。

これは、Windows向けのビデオカードをMacで使っているためです。

そのため、起動時のアップル特有のプログレスが表示されず、画面が表示されないまま待ちます。OSを読み込み終えると一瞬だけアップルマークが表示され、ログイン画面が表示されます。

最初は戸惑いますが、慣れると全く問題ありません。加えて、前回の改造でストレージも高速になり、電源押して数秒でログイン画面に遷移しますので、気にならないですね。

無事、グラフィックスが Radeon RX 580になりました
これでMojaveもサクサク動きます

注意点

Radeon RX 580もそうですが、Windows向けのビデオカードを使う場合、前述のとおり起動時にプログレスが表示されません。そのため、例えば起動ディスクを選べるブート(オプションキーを押しながら電源ボタンを押す)、起動中にトラブルが起きても画面が表示されないので、手の打ちようが無いです。

そのため、交換前のビデオカードも非常用に保管しておく事にしました。

最後に、この交換はMojaveの正常動作が目的なので、速度のテストは実施しませんでした。



次回は最終回、Wi-Fiカードを交換をします。

Mac Pro E2009のWi-Fiが、Mojaveでは使えないのです。Mojaveへ移行のために、まだまだ使えるビデオカードもWi-Fiも買い替える事になるとは…。アップルは商売上手ですね。


最後までお読み頂き、ありがとうございました!